被害総額2億円 窃盗グループ情報提供役に懲役8年 金品分配の立会人に懲役3年

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熊本 2024.10.22 14:39

被害総額は全国で約2億円にのぼりました。窃盗グループの男2人に実刑判決です。被害者の家の間取りなどを事前に提供した男に懲役8年、盗んだ金品の分配に立ち会った男に懲役3年が言い渡されました。

判決を受けたのは愛媛県松山市の暴力団幹部、小田裕也被告(41)と、大阪府東大阪市の建設作業員、秋慎太郎被告(29)です。
判決などによりますと2人は2022年12月、熊本市の男らと共謀し、奈良県橿原市の住宅から現金およそ1億3500万円と、指輪や金庫などおよそ5640万円相当を盗んだ罪に問われています。
小田被告は実行犯に住宅の間取りなどを教え、秋被告は実行犯が盗んだ金品を分配する際の立会人でした。また小田被告は愛媛県と大阪府での窃盗事件でも情報提供役として関与しました。
判決で、熊本地裁の鈴木和彦裁判官は、「被害総額がおよそ2億円と高額で、情報提供という実行の端緒というべき重要な役割を担った」とし小田被告に懲役8年、「利益分配などは組織的犯行の上で重要なものとみるべき」として秋被告に懲役3年の実刑判決を言い渡しました。