7月下旬ですが、天草地方ではもう早期米の稲刈りが始まっています。ことしは、収量を増やす挑戦も。
稲刈りが始まったのは上天草市松島町の松本峰雄さんの田んぼです。ことしは梅雨明けが早く天候が良かったことや害虫の影響も少なかったことから収穫量が多く、良いコメができたということです。コメ不足を背景に、松本さんの田んぼでは初めての挑戦も。
■コメ農家・松本峰雄さん
「再生二期作が話題になっていて自分も取り組んでみようかなと」
稲を刈り取った後、同じ株から新たに伸びる稲を育てて、秋にもう一度収穫する再生二期作。温暖化の影響で生育期間が長くなったことから新たな栽培方法として注目されていて、コストをかけずに生産量を増やす狙いです。
■松本峰雄さん
「うまくいけば少しでも安く提供できるかも」
そして30日、天草市河浦町の河浦ライスセンターで行われたのは、ことし初めてとなる早期米の検査です。持ち込まれたのは、7月27日に刈り取られた「コシヒカリ」の玄米約21トン。JAあまくさの検査員が、機械で選別されたサンプルの水分量を計り、米を黒と白の皿に移し替えながら粒のそろい方や形、色合いなどを目視で検査しました。
30日に検査した米は早刈り傾向で青みがかった粒が多かったものの、粒ぞろいや色つやは良好だということです。
■JAあまくさ農産物検査員・大久保 誠さん
「ことしは梅雨明けが早く高温でどうなるかと心配していましたが今後(いい)天候が続けば一等米も期待できるのかなと思っています」
検査された米は早ければ8月初旬にも店頭に並ぶ予定です。