Q.現在の仕事や役割について教えてください。
報道部の記者として「昼ニュース」や「夕方情報番組内のニュース」の放送に向けて、日々、取材に出向き原稿を書いています。記者のメンバーは警察・司法、行政、選挙などのテーマによって担当が振り分けられています。私の担当は行政で、主に自治体のトップによる会見や議会の取材などを行っています。多くの話題の中から何をニュースにするか自身で判断する必要があり、OAまで時間が無い場合は、会見を聞きながら原稿を作成することもあります。台風の接近や大雨が予想される場合には、深夜や早朝でも対応できるようシフトが組まれます。何かあればすぐに現場に駆け付け、中継リポーターとして、最新の情報を視聴者に届けます。
Q.KKTを志望した理由を教えてください。
2016年1月に中途入社しました。前職でも約6年間、報道記者として地方と東京での勤務を経験し「朝駆け・夜回り」でいかに独自情報を掴み放送につなげるか、刺激的で忙しい毎日を送っていました。しかし、結婚や育児など今後のライフスタイルを考えたときに全国転勤ではなく、特定の地域で長く仕事に従事したいと考えるようになりました。大学時代を過ごし、妻の故郷でもある熊本で転職活動する中でKKTと出会いました。KKTはドキュメンタリー番組で数々の賞を受賞しており、水俣病や「こうのとりのゆりかご」いわゆる赤ちゃんポスト問題など、社会問題に対し丁寧に取材を続けているイメージがあり、私もひとつのテーマを掘り下げるような番組づくりに取り組みたいと思い志望しました。
Q.KKTの良いところを教えてください。
「やる気」を後押ししてくれるところです。取材テーマによっては県内外にとどまらず、海外取材も可能です。私の場合、水銀による環境汚染や健康被害の防止を目指す国際条約「水俣条約」の締約国会議がスイスで開かれる際、出席する胎児性水俣病患者の女性に同行取材させてもらいました。取材の内容は後に、番組化しKKT「現場発」や日本テレビ「NNNドキュメント」で放送されました。また「何でも相談できる風通しの良さ」も日々感じています。第一子が生まれる際、当時営業部だった私は、周囲の負担が増えることや担当スポンサーや代理店などの対応を心配し、育児休暇を取得するかどうか悩んでいました。そんな時、上司・同僚から「仕事のことは心配するな」と背中を押してもらい4か月間育児休暇を取得しました。
Q.仕事のやりがいを教えてください。
記者は事件、事故、行政、選挙、経済、地域ネタなど自分の興味があることを何でも取材することができます。取材の中で怒りや悲しみ、喜びなど心を揺さぶられるような場面に数多く出くわすことも記者の仕事の醍醐味だと思います。「仕事のやりがい」を強く感じたのは2016年の熊本地震です。あまりの被害の大きさに戸惑いながらも、集約した情報をもとに次から次に原稿をまとめ放送にあたったことを覚えています。その際、甚大な被害を報じる一方「今、視聴者が求めている情報は何か」という視点に立ち、水道が止まった地域の給水情報など映像だけなく文字情報でも分かりやすく伝えられるよう努めました。地元のテレビ局として果たすべき役割、使命とは何か、深く考えた時期でもありました。
Q.就活中の学生のみなさんへメッセージをお願いします。
報道の魅力はなによりも毎日生放送に携わることだと思います。取材で得た情報をもとに原稿を作成する記者、原稿をチェックするデスク、映像を撮影するカメラマン、編集マン、テロップを作る人など、数多くの人が協力しあって、毎日ニュースを放送しています。災害や事件などがあれば現場から中継を行うこともあります。決して1人の力では成立しません。だからこそ、仲間と達成感を分かち合うことができます。KKTには報道だけでなく経営戦略、制作、営業、編成など様々な職場があります。仕事の内容は幅広く、異動するとまるで転職したように感じます。ですが、どの職場でもこれまでの人生で培ってきた自身の強みが最大の武器になると思います。ぜひ様々なことにチャレンジしてください。